4極ステレオミニプラグの互換性
4極ステレオミニプラグのヘッドセットを今日買いに行ってみたら2つの規格があったので覚書。
iPhoneのリモコンについて
2012/9/17追記
Kakaku.comのどこのスレから飛んでくるか良くわかっていないのですが、勘違いされてる事があるようなので念のため。
この記事はiPhoneのRemote Control HeadphoneとAndroid Deviceの互換性の記事ではありません。
iPhoneのRemote Controlはチップがのっていて認証情報等を送信?しているようで、iPhone以外で使用する事には あまりあわないと思われます。
詳細はこちらにiPhone Remote Control Headphoneに関する記事
蛇足ですが こちらにAndroidの記事があります
3.5mm 4極ステレオミニプラグ
4極ステレオミニプラグっていうのはiPhoneやSmartphoneについているヘッドホンとマイクを接続できる3.5mmのプラグの事。
普通のステレオが3極に対して4極と一つ多いのはマイク(モノラル)を接続できるようにするためです(追記:あとデバイスによってはリモコンの制御にも使われています。リモコンはまったく規格がiPhoneとその他で違いますので、互換性がないものと考えてください)。実物はこんな感じ。
指す側、ノートPCなんかにも、こんなアイコンでついてる事があります。
規格
さて、問題はこの4極の使い方に二通りあるという事。
一つがOMTP(Open Mobile Terminal Platform)の規格、もう一つがCTIA(Cellular Telephone Industry Association)の規格。
それぞれコネクタの先頭から
OMTPが
- Left
- Right
- Mic
- Ground
CTIAが
- Left
- Right
- Ground
- Mic
って感じでMicとGndが入れ替わってます。
参考リンク:OMTPの規格 http://www.omtp.org/OMTP_Local_Connectivity_Wired_Analogue_Audio_v1_0.pdf これの9ページ目。LC-0040の図。
iPhoneやBlackberryなんかはCTIA標準のようですが、Xperiaの古い物がOMTPとのこと。
ちなみにXperiaも全部OMTP標準ではなく、2012年度の物からCTIA標準になったようです。
参考→http://www.sony.jp/support/headphone/confirm/smartphone.html
※ 10/28 リンク切れのため修正
MotorolaもOMTP標準ぽいです。
参考→http://www.motorola.com/Support/CA-EN/OMTP-Headset-Support
ノートPCなどは個別に調べてみる必要がありそうですが、iPhoneやBlackberry互換を歌っている場合が多いようで その場合にはCTIA標準です。
ただ、自分が使っているノートPCでは自動的に切り替えてくれているようで、どちらでも使えました。
間違えるとどうなる
間違った物を使った場合は以下のような動作になるようです。
- ヘッドホンの音が小さい
- マイクが使えない
- 「アクセサリがサポートされていません」等のエラー表示
実際に私のXperiaにCTIA標準の物をさすとエラー表示が出てつかえませんでした。
余談ですが量販店の店頭で手持ちのデバイスを接続して視聴できたりするところがありますが、ほぼCTIA標準しかないので私のXperiaではマイク付きのヘッドホンは視聴できません(T_T)。
CTIAのヘッドセットをさしてエラーが表示された後、それを無視して音楽再生したりすると本体から音が出ますので要注意です。
どれを買ったら良い?
で、どっちを買ったら良いのか?そもそも売ってるヘッドセットがどっちなのか良くわからん。って話に。
店の売り場ですが、4極ヘッドセットで探そうとすると結構みつけにくいです。
PC関連製品のヘッドセット売り場はマイクとヘッドホンが別々のケーブルの3極ミニプラグx2のヘッドセットばかりの事が多いので、行くのはヘッドホン売り場。
ヘッドホン売り場では「スマートフォン対応」とか「マイク付き」で分類されておかれていると思います。
ただし、その売場でちゃんとCTIAやOMTPと分類されている事は無いです(そもそもこれ書いてあっても普通はわからんし)。
で、パッケージの記載を確認すると、ほぼ2種類でこんな感じ。
- 「iPhone対応」と書いてあるだけのはCTIA標準(10/28追記 リモコン操作可能とあるものはiPhone専用と考えたほうが無難です)
- 「各種スマートフォン対応」と「iPhone対応」の両方が書いてある場合で付属品に「変換ケーブル」があって説明に「Xperia等では変換ケーブルを使用」とある場合は、ヘッドセットがCTIA標準で変換ケーブルでOMTP対応
OMTP準拠のヘッドセットは見当たりませんでした@カメラ量販店(^^;
こういう状況なので、自分の持ってるデバイスがどちらの規格なのかを見極める、CTIAだとわかればiPhone対応を選択。OMTPだとわかれば各種スマートフォン対応でXperia arc等に対応している物を選択。どちらか分からなければ各種スマートフォン対応で変換ケーブル付きを選択。でいいかなと思います。
ヘッドセットは充電の問題を気にしないのであればBluetoothの物を買ってしまうのがケーブルも無いし良いとおもいますが、ケーブル接続の物が必要な場合には若干注意して購入する必要がありますね。
普通はCTIA標準のヘッドセットでいいかなと思いますが、私のようにOMTP標準のXperiaユーザの場合には変換ケーブル付きが必要になりますのでご注意を。
追記
ちなみに自分がXperia mini Pro(デバイスはOMTP仕様)用に買ったのはこちら。
これの青色モデルにしました。ヘッドホンはCTIAの規格ですが、10cmほどの変換ケーブルが付属しています。ハンズフリー通話用のボタンが一個だけついててシンプルな感じ。
ヘッドホンの音質自体は価格なりで普通かなと。個人的には外で聞く分にはOK。既にこのモデルは生産が完了しているので今買うならDR-EX102VPでしょうか。
スマートホンの対応リストはこちらをどうぞ。
http://www.sony.jp/support/headphone/confirm/smartphone.html
3極 4極 変換アダプタ・コネクタについて
コネクタの結線状態は上にある通りなので、これを変換しようとした場合に必要になるコネクタについてこの前調べたので追記。
↓は調べたところで終わってるので実際に買ってません。Amazonリンクだらけでごめんなさい。
※ コメントでご指摘をいただいた後調査しなおしたところ、3極⇔4極変換のコネクタの情報に間違いがある事がわかりましたので、不確実な内容についてはいったん削除させていただきました。すいません。
用途的にはこちらの方が需要あるように思いますが、3極の普通のHeadphoneにRemote Controllerとマイクを追加するタイプの製品です。