Virtual PC 2007にUbuntu Server 8.10をインストールする

Windows上での開発中、ちょっとLinuxを触りたいときって無いですか? 自分は良くあります。

で、無料で使えるVirtual PC 2007にUbuntu Server 8.10をインストールする方法について書いておきます。

  1. まずは普通にISOイメージを使ってインストール
ホストOSにあたるWindows上では日本標準時=JSTが設定されていると思いますが、Ubuntuのインストーラはその点を考慮することが出来ません。このためインストールされたファイルのタイムスタンプが9時間進みます。これが嫌な場合にはインストール中は時計を9時間遅らせましょう。

8.04だったかのインストール方法が書かれたHPに「UTCかそうでないかを聞かれる」とあったのですが、自分が試した範囲ではNTP同期を試みるぐらいで特に聞かれませんでした。
  1. インストール完了後、そのまま再起動するとコンソールが正常に表示されず困ったことになります。
このため、再起動させたらGRUBの画面でESCキーを叩いて起動メニューを表示し、kernel行にvga=769 clock=pitのパラメータを追加します。

vga=は画面モードの指定です。数値で769を指定すると640×480/256色になります。

コンソールを大きくしたい場合には他の数値を指定することも可能です。

指定できる数値については<a title="Linux Video Mode Numbers" href="http://en.wikipedia.org/wiki/VESA_BIOS_Extensions#Linux_video_mode_numbers" target="_blank">Linux Video Mode Numbers</a>を参照してください。

clock=についてはkernelが時刻を更新・維持する方法の指定になります。Virtual PCではありませんが<a title="Microsoft Knowledge Base 918461" href="http://support.microsoft.com/kb/918461/" target="_self">Microsoft Knowledge Base 918461</a>を見るとclock=pitにするように書かれています。
  1. 起動が出来たらいくつか設定を変更します。
/etc/default/rcSを編集してUTC=noに変更

/boot/grub/menu.lstを編集してkernelパラメータにvga=769 clock=pitを追加します。
  1. 再起動します。

これで普通に使えます。